2014年2月14日金曜日

小保方晴子の疑惑論文2(Nature Letter )

疑惑論文2: Nature Letter 
論文タイトル: "Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency"
Nature 505, 676–680 (30 January 2014) doi:10.1038/nature12969
著者: Haruko Obokata (小保方晴子), Yoshiki Sasai (笹井芳樹), Hitoshi Niwa (丹羽仁史), Mitsutaka Kadota (門田満隆), Munazah Andrabi, Nozomu Takata (高田望), Mikiko Tokoro 野老美紀子), Yukari Terashita (寺下愉加里), Shigenobu Yonemura (米村重信), Charles A Vacanti (チャールズ・バカンティ, Teruhiko Wakayama (若山照彦

http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/full/nature12969.html

Fig1b最右画像とFig2g下画像の胎盤部分だけが、なぜか互いに類似しています。しかも2つの画像の実験条件は互いに異なっています。前者はSTAP細胞のキメラマウス、後者はFI-SCのキメラマウスの写真です。両画像の解像度が異なるためもあり、完全には一致しませんが、二つの画像は異なる実験によって得られたものとされているため、極めて高い類似性を示すことは不自然です。これほどの高い類似性は、不注意ミスであるにせよ、意図的(故意)であるにせよ、同サンプルが複数回撮影されて別目的に使いまわされた可能性や、同一画像の胎盤部分を画像編集加工し流用した可能性などを示唆しています。いずれにしろ、生データ(実験ノート、写真のデジタルデータ、データの作成日や改変日)などを調査しないかぎり、真相は明らかにならないでしょう。小保方晴子氏の学位取得申請に重要であったTissue Eng Part A(疑惑論文3)の実験画像においても、多数の類似性が認められており、加工(上下反転など)を行ったうえでの流用の可能性があったことも考慮すると、このNature Letterの論文の疑惑データについても、詳細な調査が求めらます。



疑惑画像5 ↓ Fig.1bと2gの胎盤画像を比較してください。高い類似性が確認できます。



朝日新聞の記事→ 共著者の山梨大学の若山照彦教授は、「同じマウスで角度が違う写真を2回使ってしまい、一方の削除を忘れた単純ミス」と説明した。若山教授はSTAP細胞を使いマウスを作製し撮影した。一つの胎児に対し向きを変えたりひっくり返したりして何枚も撮影。複数の胎児で計数百枚撮ったという。その結果、小保方さんが勘違いし同じ胎児の写真を使ってしまった。1人で追加実験をしながら図を作製するなど、忙しすぎたことも勘違いの要因の一つという。 加えて「論文を何度も書き直し、最終的に2枚目の写真は本文と関係がなくなっているが、削除を忘れた」と話している。(Nature誌記事における若山照彦教授のコメントも参考にしてください。)


疑惑画像6: Nature Letter論文のFig.1aの胎盤と羊膜のLong exposure(長時間露光)写真は、実際は通常露光写真と緑の蛍光強度が同じであることが判明し、長時間露光では無いのではないか?という疑われています。このバックグラウンドの緑蛍光が長時間露光でも変わっていないという問題は、PubPeerで指摘されています。 また、Fig.1bだけ胎盤の赤い自家蛍光が見えますね。一方、対照のFig.1aのESキメラの胎盤画像にはそのような赤い自家蛍光が見えません。また、胎児の緑の蛍光も、Fig.1aに比べ、Fig.2bが明るくなっています。つまり、両者でサンプルを準備するさいに、何かしらの人為的誤差があった可能性や撮影条件に違いがあった可能性もあり、両者を単純に比較することはできず、Fig.1bのSTAPキメラの胎盤・羊膜の緑蛍光も自家蛍光の可能性もあります。また、Fig.1aとFig.1bのLong exposureの画像は、胎児部分が除かれて胎盤と羊膜の部分だけが掲載されており、不自然という声が前々からあがっていました。論文内の記述によるとSTAPキメラは10匹作製され、そのうち6匹に胎盤、羊膜に緑の蛍光が認められたようですので、著者らはそれらの画像を全て公開し、疑惑を晴らすべきでしょう。




疑惑画像7: 
蛍光の漏れによる、偽陽性シグナルを取り除くため補正が必要です。
FACSの基本中の基本です。

ぼやきの吉村(TCR再構成(2)): "また2報目のExtendedFig.5gのFACSは初心者の学生がやらかしがちな技術的な誤りがあるので注意を喚起しておきたい。単純なことなのでわからないかたはBDなどのメーカーに聞いて下さい。いずれも”酸処理で万能細胞が出来る”という論文の本質には関係ない些細なことかもしれないが、免疫の実験系を勉強してもらうにはよい機会ではないかと思う。"


疑惑画像?


この論文については、下記アドレスのPubPeerサイトでも議論されています。


Contributions

H.O. and Y.S. wrote the manuscript. H.O., Y.S., M.K., M.A., N.T., S.Y. and T.W. performed experiments, and M.T. and Y.T. assisted with H.O.’s experiments. H.O., Y.S., H.N., C.A.V. and T.W. designed the project.
なお、論文におけるContributionにおける記載内容から、
Mikiko Tokoro(野老美紀子)氏と、Yukari Terashita(寺下愉加里)氏が、小保方氏の実験補助をしていたと推測されます。


5 件のコメント:

  1. 勝ち馬に乗って大威張りしてた東京女子医大の大和雅之が急にダンマリ決め込んでます。
    こいつも
    こいつの過去論も捏っぽいので検証お願いします。

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  2. このヤマトさんは、NHKのクローズアップ現代にでて、しゃべりまくっていた人ですね。検証番組を、NHKが作るべき時期だと思う。担当ディレクターも司会の女性も、再生医療がまったくわかっておらず、懲戒免職でいいぐらいのポカ。それにしてもなぜこの程度のシロウトが、専門的な番組を司会できるのだろうか?

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  3. 素人ですが、「疑惑画像?」に衝撃を受けました。
    同じキメラマウスの写真を画像処理して使い回ししてるのですね。
    論文では、異なる条件下で製作したキメラマウスであると表記し、対比させているのに、胎児の血管走行を見ると、同じマウスで同じ写真。
    若山氏が数百枚も撮ったという写真の公開が待たれます。

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  4. Letterの画像について真偽不明ですが疑義が上がっていました。
    念のためお知らせします。
    http://ai.2ch.net/test/read.cgi/life/1396202803/153
    http://ai.2ch.net/test/read.cgi/life/1396202803/156
    http://ai.2ch.net/test/read.cgi/life/1396202803/163
    http://ai.2ch.net/test/read.cgi/life/1396202803/194

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  5. 若山さんがダンマリ決め込んじまったら苦労しますな。
    肝心な多能性証明は彼がやったことなんだからね。
    小保方さんは直接はその作業していないからね。

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